中小零細企業や個人事業主に対する信用格付は、定量分析(財務分析)と定性分析の2面から行われますが、きっと皆さんのなかには、定量分析・定性分析などという言葉を聞くのは初めてという方も多かったと思います。 そこで簡単に定量分析と定性分析の説明をします。 定量分析とは、決算書などの財務データをもとに安全性、収益性、成長性、返済能力等を分析し評価することです。財務データそのものを評価するので、現在の企業の実力や借入金返済能力等を具体的に数値で表すものです。いわゆる企業の「成績・通知表」みたいなものですね。 具体的には、 ○安全性分析 ・自己資本比率 ・固定比率 ・固定長期適合率 ・流動比率 ・当座比率 ・経常収支比率 など ○収益性分析 ・売上高経常利益率 ・総資本経常利益率 など ○成長性分析 ・売上高推移 ・当期利益額推移 ・経常利益額推移 など ○返済能力分析 ・債務償還年数 ・インタレスト・カバレッジ・レシオ ・キャッシュフロー額 など 定量分析において、決算書などの財務データをもとに安全性、収益性、成長性、返済能力等を分析し評価するということはどこの銀行も同じですが、それぞれの銀行の信用格付システムにより、個々の分析指標は多少違います。 定性分析は中小零細企業や個人事業主の信用格付には用いられますが、大企業には定性分析はありません。 定性分析とは、経営者の資質、経営方針、販売力、技術力など将来または長期的には企業の業績に寄与するものですが、具体的には財務データのように数値で表すことのできないものをいいます。 だから大企業では定性分析はないのです。だって、たとえばトヨタ自動車の経営者の資質や販売力・技術力を銀行の1支店で判断してもあまり意味がありませんし、何よりその1支店の判断で大企業の格付に変動があるようでは困りますよね。大企業は定量分析がすべてです。 具体的な定性分析項目としては上記のほかに、市場規模、市場動向、従業員のモラール、競争力、シェアなどがあります。 定量分析と定性分析については、下記の無料レポートでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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