またまた新しい用語が出てきたと、いやにならないでくださいね。これは金融庁の金融検査マニュアルの数ある項目のなかの1項目なのですが、この「信用リスク検査用マニュアル」こそが、それぞれの銀行が独自に作成している「自己査定マニュアル」の枠組みとなるものなのです。 ちなみに、金融検査マニュアルの内容の大きな項目は下記のとおりです。 T 法令等遵守態勢の確認検査用チェックリスト U リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト等 (1)リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト(共通編) (2)信用リスクに関する検査に係るチェックリスト及びマニュアル @信用リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト A信用リスク検査用マニュアル (3)市場関連リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト (4)流動性リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト (5)事務リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト (6)システムリスク管理態勢の確認検査用チェックリスト 以上が大きな括りとしての金融検査マニュアルの項目内容ですが、何のことだかさっぱりわからないでしょう!? わからなくて当然ですし、その内容も説明しようとも思いません。ただ見ていただいてわかるとおり、(2)のA信用リスク検査用マニュアル以外は、すべてチェックリストになっています。 これらのチェックリストは、さらに項目ごとに細分化されたチェックリストになっており、そのチェック項目は膨大なものです。その膨大なチェック項目を金融庁の金融検査では、一つひとつを厳格にチェックするわけですね。 そして銀行から借入をしている会社(債務者)にとっては、唯一チェックリストではない項目、すなわち(2)のA信用リスク検査用マニュアルがもっとも重要な項目になります。 銀行には「自己査定マニュアル」のほかに、「自己査定基準」、「償却・引当基準」、「償却・引当マニュアル」などたくさんのマニュアルがありますが、これらの基本的な考え方や枠組みはすべてこの「信用リスク検査用マニュアル」が源になっています。 ですから、この「信用リスク検査用マニュアル」を説明するとなると、かなり大変です。ページ数こそA4版で42ページしかないのですが、その内容は深くて専門的です。 逆に言えば、「銀行融資を獲得する」という目的からは、ここまで深く、すべてを学習する必要もありません。「信用リスク検査用マニュアル」は金融検査官が、銀行の自己査定の「検証」のために用いるものですから、その点からも銀行融資を獲得する皆さんは、「自己査定マニュアル」を勉強すべきですね。 よって、ここでは銀行の「自己査定マニュアル」は金融検査マニュアルのなかの「信用リスク検査用マニュアル」を枠組みとして作成されているということだけ覚えておいてください。
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